タイトル:サクラノ詩(枕)
発売日: 2015/10/23
ジャンル: ADV
原画: 狗神煌、籠目、基4
シナリオ: すかぢ、浅生詠
プレイ時間:35h
公式HP:http://www.makura-soft.com/sakuranouta/
最新パッチ: http://www.makura-soft.com/sakuranouta/dl/UpdaterForSakura100.zip(直リン)
■攻略
以下のサイトでフルコンプを確認しました。
■感想・レビュー
タイトルの発表はだいぶ昔からされていたけど本当に発売される日が来るとは。
制作に時間がかかっただけあってなかなかの大作でした。
プレイ時間も普通のフルプライスの倍くらいはありますが、ストレスなく読み進めることが出来ました。
最初はリアルな群像劇と思ってプレイしていたので、SF的というか童話的な感じがでてきて少し面を喰らいました。
が、あまり矛盾があるわけでもなく理由付けもあったのでこれくらいのファンタジーならいいかなとやっている内に思える説得感。
テーマは公式にもありますが「幸福の先への物語」とされています。
素晴らしき日々では「幸福に生きよ」というテーマであり、作品自体の電波と哲学の融合によってすごい作品でしたが、本作も同じような期待をしている人は多いと思います。
素晴らしき日々と比べると毒を抜いて童話成分を足した感じですかね。童話的です。
といいつつ、百合やらいれるあたりこのメーカーは一筋縄ではいかないですね。そういうところがこのメーカーの良い所なのですが。
近年で発売されたタイトルの中では抜群の完成度の高さだと思います。
このテキスト量で、プレイヤーが納得できる終わり方はなかなかないと思います。
素晴らしき日々に比べてテーマと物語の帰結が分かりやすかったのも良かったと思います。
最終章が主人公がおとなになってからの話が結構ながくて驚きました。
軽くその後を見せる作品はあるけど、本作のように作りこむのはすごい。
おっさんの自分には過去を懐かしむ主人公と今の自分の姿がかぶりました。
続編のサクラノ刻は最終章の続きから見たいです。
雫の復活の話は間違いなくメインになると思うので気になります。
この作品で一番気に入ったキャラは長山ですね。
メインヒロインではないけどメインヒロインたちのような天才でなく凡人代表として努力している姿は好きでした。
まあ、5章以外はすきになれないキャラですが。小倉結衣さんってあまり上手い演技するイメージなかったですが、これで印象が変わりました。
■画像とか
雫と主人公のやりとりがすごく面白い。 長山のセリフは印象的なのが多いんですよね。
優美がテンプレヒロインかと思ったら百合で精神にダメージ。 イイハナシダナー(泣)
■総評
序盤のプレイ時間が長い。
殆どの人が最初になるであろう、共通+真琴√がとにかく長く感じた。なかなかプレイする気になれずこれだけで一ヶ月くらいかかったw
凛√後半からは一気に勧められました。
真琴√、凛√も面白くなくはないんだけど普通のエロゲーなのが。。このゲームに求められているのはそこでないわけで。
4,5,6の完成度が高いのは納得だけど、エロスケの評価が高すぎる気もする。
圭の話も突然すぎる気がってのもしますね。もう少し過去話とか入れても良かった気がします。
人の死は突然なのはわかるけど、物語としてはもう少し圭にスポットライトを当てる話があっても。
まあ、ネタバレみていたので知っていたのもあるんですけど突然過ぎ感が。
圭の影響によりそれぞの人生に大きく影響を与えてますしね。。まあFDか続編でやってほしいな。
絵描という作品に対してのゲーム中の発言はゲームという物自体にも当てはめられているように感じた。
安易でラノベの逆輸入みたいな作品が増えている(と自分は感じている)中でしっかりと作品創りというものを考えてるライターは好意を持てる。
作品を他者が観て(プレイして)何かを感じたらそれが作品なんだと思う。
メッセージ性が強くプレイ時間もかかるけど、ライターの伝えたい事がしっかりまとまっているので、プレイ後も心地よい感じで良かったです。
続編はプレイしたいですが、発売する頃には話全然覚えてなさそう。。2周めやるのもプレイ時間が長いしなあ。
近年のエロゲーの中では間違いなく良作。誰がやっても楽しめます。
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